自分の子供の描く絵が怖い。。
真っ黒に塗りつぶしたり、ガイコツばかり描いたり、泣いている絵を描いたり。。
そんな絵を描いていたら、「うちの子は大丈夫だろうか。。」と不安になってしまうこともありますよね。
今回はそんな、怖い絵を描くときの子供の心理についてお話ししてみようと思います。
子供の絵は毎日違う
子供の絵と毎日の生活は大きく関係しています。
その日その時に感じ、表したいことを絵にしていくからです。
お母さんと楽しくお出かけした日、ちょっと悲しかったとき、お母さんに怒られた日、それぞれの出来事によって描く絵も変わっていきます。
いつもはニコニコ笑顔のお母さんを描くのに、不条理に怒られた日はお母さんの顔を真っ黒に塗りつぶし、太陽まで真っ黒なんてこともあるようです。
でも、いつものお母さんとの関係に戻ると、また今までのように笑顔のお母さんを描くようになります。
真っ黒に塗りつぶされた絵1枚だけを見ると、この子は大丈夫だろうかと不安になってしまうかもしれませんが、毎日の出来事を通して絵を見ていくと納得出来ることがほとんどのようです。
ですので、1枚の怖い絵だけを取り上げて、この子はこういう子なんじゃないか、と決めつけ不安にならなくてもあまり心配することはないのですね。
マスダの場合は子供を亡くしてから絵を描き始めたので、自然とその悲しみが絵にも現れていたようでよく
「かわいいけど、なんか怖い。」
と言われていました。
自分では出さないようにしていたつもりでも、滲み出てしまうものなのですね。
長い期間、悲しみはありましたが、絵を描きその悲しみを自分から出すという行為は、今考えると自分自身への癒しになっていたように思います。
きっと絵がなかったらもっと長い期間悲しみに打ちひしがれていたんじゃないかな、と思うのです。
なので、絵を描くってどんな人にとってもけっこう大切なことだと思っています。
怖い絵を描く子供の心理2つのケース
たまに怖い絵を描くのではなく、毎日怖い絵描くんですけどッ!!
という場合には、2つのケースがあるそう。
②心の中に溜まった不満を絵を描くことによって発散し、解消しようとするケース。
ほとんどは②のケースが多く、先ほどの怒られてお母さんの顔を真っ黒に塗りつぶす、という絵もこれに当てはまるのではないでしょうか。
これが毎日続くということは、日常的に何かしら子供を抑制しているものがあることが考えられるので、それが何なのかを探る必要はあるようです。
①の場合は異常犯罪を引き起こした子供などにみられるケースですが、そうした子供の場合は絵の中だけにはとどまらず、行動の中にも異常な行動がみられる(動物を殺すなど)ようです。
ただそういったケースは本当にまれなので、ほとんどの子供にはあてはまらないケースのようですね。
子供の絵は「子供の心を覗くメガネである」と言われています。
もし真っ黒に塗りつぶされた絵を見たときは、今日何かあったのかなぁと子供の心の変化に気付いてあげることが大切なのかもしれません。
この記事を書くにあたって参考にさせていただいた本