絵を描く人が増えていくと、自然とアートっていうものも盛り上がっていくんじゃないかな、と思っているので
もっと身近にアートを感じてもらおうとこういったブログを始めたり、フィンガーペイント教室・ワークショップを始めたりしているマスダですが、
悲しいかな最近は絵が描けない、描かない子供が増えているそうです。
うそ?やだ?なんで?
とギモンのマスダですが、それは子供が原因という訳ではないようです。
「上手だね」と言う言葉
子供が絵を描いたときにみなさんは
「わ〜上手だね〜♪」
と言って褒めてあげていませんか?
マスダは言ってました。。涙
この、「上手」という言葉はなんと言わない方がいい、使ってはいけない。。使うと呪われる(←それはない)言葉だそうです。
なぜかと言うと、「上手だね〜」と褒められると子供は嬉しくて「上手」に描こうとします。
でも子供の絵はもともと「上手」に描くものではありません。
詳しくは「子供の絵をダメにする、やってはいけないたった1つの事。」の記事にも書いていますが、子供の絵は自分の心を表現するもの。
なのに上手に描こうとすることは自分の心の表現ではなくなってしまいます。
そして上手に描けない。。と子供が思ってしまうと自分は絵が描けない。。につながっていってしまうのです。
おお。。!これは危険。
「ママ描いて〜」
と子供がせがんできて、自分では描こうとしない場合はもしかしたら「自分は上手に描けないから」と思ってしまっているのかもしれません。
そしてもうひとつ。
学校などたくさんの子供たちと関わっているときに、ひとりの子供に対して「上手だね」と言うと
それを聞いた他の子供たちは「オレは(私は)下手なんだ。。」と、言ってはいないけれど無言の「下手」という言葉を感じてしまいます。
声のかけ方
じゃいったいどうやって言えばいいわけ?って思いますが、
それは、「上手下手」ということではなく、具体的にいいなと思ったところを褒めるといいそうです。
マスダはこの「上手」という言葉を使わない方がいいと知ってからは
「このお花の形、可愛くてすてきだなと思うよ。」とか
「色がすごくきれいで、この絵ママ好きだな。」
という風に言ってみたりしています。
いつも絵を描かない子供がもし描いてくれたとしたら、
「描いてくれて嬉しいな。」とかでもいいと思います。
ママやパパが好きだな、嬉しいな、って言ってくれたら子供もきっと嬉しいですよね。
子供の絵は上手だからすごいとか下手だからダメということはありません。(大人の絵もそうですが。)
子供の心の中の表現を絵から感じ取って、「上手下手」以外の言葉でたくさん褒めてあげてほしいなと思います。
絵を描くことは楽しいこと
もし、もう子供が自分で描こうとしない場合は1歳児の頃のお絵描きから始めて行くといいそうです。
ママと一緒にグルグル描いたり、歌をうたいながらトントンしたり、絵は上手に描くことじゃなくて楽しいんだということを感じられれば子供もまた絵を描き始めるかもしれません。
絵を描くということは、本来楽しいもののはず。
まわりが上手に描くことだけが凄いこと、という認識で子供に接していると描くことが楽しくなくなってしまい、心の表現であるはずの絵が描けなくなっていってしまいます。
マスダは大人の絵でも上手だけが絵ではないと思っています。
だからアウトサイダーアートや子供の絵に惹かれるのだと思います。
その人自身が本当に心を込めて思いっきり描いたものはきっと見る人の心を何かしら動かす力を持っています。
上手に描けないから。。といって絵を描かなくなるのはその人自身にとってももったいないことのように思うのです。
上手に描くことだけが絵じゃない、ということを少しずつでも伝えられればと思っています。
この記事を書くにあたって参考にさせていただいた本