子供をお絵描き大好きっ子に育てるシリーズ!子供の絵の育て方。
今回は4歳児編です*
3歳児編はこちら*
頭胴二足人間(ずどうにそくにんげん)?
3歳の頃には頭足人(とうそくじん)が現れると書きました。
頭から直接、手足が生えているような絵のことです。
▼頭足人
これが4歳頃になると頭胴二足人間(ずどうにそくにんげん)が現れてきます。
▼マスダの娘っこニコが4歳の頃の絵。
3歳の頃は丸と線だけの頭足人(とうそくじん)だったのが、頭と胴体が現れ頭胴二足人間(ずどうにそくにんげん)と言われる絵になっています。
これは子供の成長にも関係していますが、子供がその年齢でどのように「人間」を見て認識しているかという現れでもあります。
お母さんだとしたら、お母さんという人間には髪の毛があり、目鼻口があり、手足、体がある。
お父さんは小さなおっぱいだけれど、お母さんには大きなおっぱいがあるなど、人や物の特徴を年齢によって認識して現していくのです。
なので、この時期に大人が絵はこう描くんだよとか、これは違うよと言ったり口出しすることは、せっかく子供が自分自身で認識した世界を表現することを否定することになってしまいます。
きっとそれは、大人も何も知らずにやってしまっていることだと思うので、こういうことが少しでも広まって大人が意識していくと、
お絵描きが嫌いになったり描けなくなる子供たちも減っていくのではないかと思います。
なので、これを全力で広めていきたいと思うのです。。!
イメージで描けるようになっていき、印象の強いものは大きく!
3歳の頃も、初めからお母さんを描くなどと決めて描いていきますが、4歳児になるとさらに「お母さん」のイメージを思い浮かべて描いていくようになります。
今そこにお母さんがいなかったとしても、お母さんはいつも笑っていて、髪が長い、などと「自分が知っているお母さん」のイメージを描いていくのです。
一般的なお母さんを描いていくのではなく、自分の中にある自分が知っているお母さんを描こうとしていきます。
そして子供は自分の印象の強いものは大きく描く傾向があるようです。
お母さんがよく笑っていたり、おしゃべりが大好きでよくしゃべったりしていると子供は「口」の印象が強くなり大きく描くのだそう。
なので、もし子供に自分自身の絵を描いてもらい、どこかが大きく描かれていたとしても「こんなに大きくないよ。」と否定しないでほしいのです。
子供が感じている、子供の心の中のイメージではそれが事実なのです。
子供が描く絵を上手か下手かという見方で見るのではなく、子供が自分の内面を表現していることを認めてあげてほしいと思います。
4歳後半頃からの羅列表現、同存表現。
4歳から5歳くらいになると、一枚の画用紙の中に同じような絵をたくさん描いたり、カタログみたいにいろいろな形を並べて描いていくことがあります。
それを、羅列表現といいます。
▼ニコも描いてた*うさぎ?クマ?のような動物がいっぱい。
また、一枚の絵の中で時間の経過を同時に表して描く表現を同存表現といいます。
▼この絵は遠足に行ったときの行きと帰りとなる道程が描き込まれています。
やまのこほいくえんより引用
4歳児代まとめ
- やっと形が描けるようになります。
- 子供が描いた絵に対して「これは違うよ。」等と否定しない。
- 子供の絵を見るとき、形を見るだけでなく絵に対する子供の話を聞いてあげよう。
(ただ羅列しているだけのようにも見える絵でも、詳しく聞いてみるとちゃんとつながりがあることもあります。)
この時期、形を描くことは問題ありませんが、同じような絵ばかりにならないように、いろいろな経験やお友達とたくさん遊んで、体験をさせてあげると絵も広がりが出てきます。
描いた絵に対する子供のお話もたくさん聞いてあげるとよいようです。
これは本当にだいたいの目安ですので、この時期にやらない。。!などはご心配なさらずに、その子のペースで楽しんでみてください*
5歳児編はこちら♪
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この記事を書くにあたって参考にさせていただいた本