以前、絵を描かない、描けない子供が増えている。。という記事を書いたのですが、
18歳〜25歳までの男女に聞いたアンケートでは絵を描くことが嫌いであるという人がかなり多いようです。
約半数、または半数以上が「嫌い」と答えているというではありませんか。
なんということでしょう。。涙
小さい頃はみんな描いていたものなのに、なぜに嫌いになってしまったのですか。。
マスダ、悔しいです。。!
ということで今回は絵が下手だと思ってしまい、描くことが嫌いになってしまう原因についてお話ししてみます。
いつ嫌いになってしまったのか
みんなどれくらいの時期に嫌いになってしまうのでしょうか。
それは小学生までの時期で、特に多いのは小学校の中学年から中学生にかけてだそう。
でも今現在(2018年)はより低年齢化しているとも言われています。
嫌いになってしまった原因は
- 私の隣で描いている友達に「上手に描けているね」と誉めているのに、先生は、私に対しては「もっとここをこうしたほうがいいよ」と注文をつけてくるだけだった。(幼児期)
- 比べられて自分の絵が劣っていたら、自分も否定されているみたいで悲しくなった。比べられることがなければ好き(小学校低学年)
- 楽しんで描くことよりも、技術を要求されるようになった(小学校高学年)
- 「こういうふうに描きなさい」とか先生にいわれて、自分の描きたいように絵が描けなかった。自分の絵より先生の絵みたいに思った(中学生)
「子どもが絵を描くとき」磯部 錦司 引用
などで、やはり大人の対応、言動がとても大きいことが伺えます。
▼こちらにも書いたのですが、
以前マスダは2クラスの子どもたちがすべて同じ絵を描いているのを見たことがあり、とてつもない恐怖とショックを受けたのですが、
そのことを友達や知り合いの保育士さんに言うと、そういうところはけっこうあり、先生が描き方を教えるのだということを聞き、さらにショックを受けてしまいました。
先生が「はい、ここに大きな丸を描いて〜」とやっていくそうです。
しかも、そのすべて同じ絵の方が「安心する」という親もいるそうです。
自分の子どもが下手で、他の子が上手だと劣等感が生まれるのだそう。
いや、それおかしくない?
まずは絵は子どもの心の中を表現する、自己表現のひとつなのに先生から「はい、丸描いて〜」って言われて描いて子どもたちは絵を好きになっていくだろうか。そして楽しいだろうか。
心の中を表現する、とはほど遠くないだろうか。
以前、学童で知り合った小学校で先生をしているママとお話することがあって、
「美術は正解がないからどう教えていいかわからない。」
と言っていて、なるほどわからないこともない、と思いました。
見たままを上手に描いたからといって、それがすばらしくそれが正解なのかと言ったらそうではないし、
そもそも正解を求めるものではないのに、先生の方は成績をつけなくてはいけないから、正解というものを先生なりに探してしまい、
なんだかおかしなことになるんだなぁと、なんていうか矛盾みたいなものを感じました。
そういう心の中のモヤモヤを感じて、マスダが少しでも出来ることはないかと感じて、今こうやってブログで子どもの絵のことを書いたり、
親子向けの教室やワークショップをやるようになってきているように思います。
※追記
2022年現在は教室、ワークショップは開催しておりません。
子供がお絵かき嫌いにならないようにするには、周りの大人はどうしていったらいいのでしょう。
「子供の絵の育て方」についての記事も書いています。よければご覧ください。
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