アウトサイダーアート、と聞くと障害のある人の作品だと思われる方も多いのではないでしょうか。
日本ではよりその傾向が強いような気がしています。
でも、基本的には正規の美術教育を受けていない人たちの作品と言われていて、障害のある人たちの作品だけがアウトサイダーアートではないのです。
だけど、いろいろと読んだりしてみると正規の美術教育を受けていない、という基準もざっくりとしていてそうでない方もいらっしゃるようで、枠組を作るというのはとても難しいことなのだなと思うとともに枠組なんてどうでもいいんじゃね?という思いもあったりします。
枠組なんてとても曖昧なものです。
障害のある人の作品の他にはどんなものがあるのでしょう。。
スピリチュアル好きには気になるお話
今までまったく絵なんか描いていなかったのに、交霊術などにより急に描き出すひと、描けるようになる人がいるようです。
交霊術というのは日本で言うイタコの口寄せ。
自分が身代わりとなって、死者からのメッセージを伝えるものの事を言います。
有名な作家さんではマッジ・ギルなんかがそうじゃないでしょうか。
マスダはけっこうスピリチュアルな事も好きなので、むむッと気になりました。
マッジ・ギル
マッジ・ギルの場合はロンドンにて未婚の母の元に私生児として生まれ、9歳の時に孤児院に預けられます。
その後、農家の使用人として働くためにカナダに送られますが、19歳の時にロンドンへ戻り、霊能者の叔母と共に暮らしながら看護師として働いていました。
25歳の頃に結婚をし、3児の母となりますが。。
次男をインフルエンザで亡くし、女児を死産、ギル自身も左目を失明するという悲劇が続きます。
マスダも愛娘をひとり亡くしていますが、ギルの場合は二人、しかも自分自身も失明となったら精神的にはかなり厳しい状態だったのではないでしょうか。
想像するだけで辛くなります。
それからギルは37歳から霊界との接触により、トランス状態になり「マイニナレスト」という霊に取り憑かれ創作活動を開始します。
思うのだけれど、こうして突然絵が描けるようになる人たちはだいたい40歳前後から描き始めるのですが、自分が本当に生きる道に気付き見つけるのも40歳前後からが多いそうです。
何か関係があるのかなぁと思ったり。。
これはこれからのマスダの課題として置いといて。。
ギルは始めは詩の創作、歌やピアノの即興演奏、刺繍やキルトの制作などに及んだそうですが、40年もの間継続的に制作したものはドローイングでした。
tabinoteより引用
ギルはみんなが寝静まった夜に、ロウソクやオイルランプのわずかな灯りの中、またはベットに入って描いており、作品は「マイニナレスト」からの贈り物と考えていたので、展示はしても作品を売ることは決してなかったそうです。
ラファエル・ロネ
また、ラファエル・ロネも40歳から描き始めていますが、きっかけは交霊術の集会からです。
ロネはフランスのランド地方生まれ。
郵便配達夫の仕事をしていたときに、交霊術をしている人たちと知り合い、会に参加しそこから描き始めました。
自分の手は精霊によって導かれていて、作品の作者は自分ではないと感じていたんだそうです。
日本にも突然絵が描けるようになった女性がいた
これは交霊術とはちょっと違いますが、日本にも50歳から絵を描けるようになったという女性がいました。
石川県に住む寺下春枝さんです。
寺下春枝
寺下さんは小学校の図工の時間に絵を描くのが苦痛だったほど、絵を描く事とは縁のない生活をしていたようですが、ある日、
「絵を描いてみなさい」という神の声が聞こえ、そこから突然描けるようになったんだそう。
寺下さんも自分で描いているのではないようで、右からでも左からでも描けるし、上からでも下からでも描け、自分では何が描き上がるのかわからないそうです。
むむ〜ん、そんなことって本当にあるんですね。。!
そして驚いたのが寺下さんの作品とマッジ・ギルの作品がものすごい似ているということ。
寺下さんの方がほぼ顔で埋め尽くされてはいるけれど、なんだろう女性の顔のイメージがものすごく似ている気がします。
しいのき迎賓館 公式ブログより引用
きっとそういう事を信じない方は、んなわけねーだろ!と思うかもしれませんが、マスダの近くにはそういう見えない部分を感じる人が本当にいるため、マスダは信じてしまいます。
見える事だけがすべてではなく、見えていない部分に本当はあると思います。
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