このブログを書くようになり、いろいろ調べることがクセみたいになってきて、ふと調べてみたら自分でも驚くことがあったので書いてみます。
マスダは絵を描いたキャンバスに直接手刺繍をしていく作品とぬいぐるみ作品を作っているのですが、なんでマスダはこんなに刺繍をやめずに作品に取り入れてるんだろう。。とふと思い、刺繍について調べてみた訳です。
始めに刺繍をするようになった訳
マスダが作家活動を始めたばかりの頃は絵のみを描いていましたが、コラージュも好きだったので絵を描いた上にコラージュをした作品を作っていました。
でもだんだんと作品のテーマが自然と「つながり」になっていることに気付き、そのテーマのつながりと何の関係もないコラージュをなんで自分はしているんだろう?と、コラージュすることへの疑問が生まれてきていた訳です。
そこで、もっと「つながり」にぴったりな素材はないものか。。と考えていたところ
刺繍!刺繍がぴったりや!
と思いつきました。
刺繍は糸でチクチクとつないでいき、何かの形が生まれていく。。!これや、これしかないで!!
もともとマスダは編み物なんかにもハマるタイプだったので、刺繍も絶対大丈夫だろうと思い刺繍本を買い独学で作品に刺繍をしていくようになりました。
刺繍の意味
絵画作品に刺繍を入れ、その後に作り始めるぬいぐるみ作品Charm Bearにも刺繍は入れていきました。
そしてだんだんと作品自体が持って下さる方の「お守り」のようになってくれるといいなと思いつつ制作するようになっていきます。
この、刺繍。好きだけれど、刺繍の歴史というかなんで刺繍ってするようになったんだろう?って思って調べてみました。
すると、記録では中国で3000年以上前に刺繍についての記述が残っているそうですし、古代エジプト時代の墓やピラミットからも刺繍された布が発掘されているそうですから、何千年も昔からさまざまな土地で刺繍はされてきているのですね。
もともとは上流階級の人たちのための高価な美術品や装飾品として施されていたようですが、だんだんと身近になっていき民族衣装などにも用いられるようになってきたそうです。
そして、装飾としての美しさだけではなく、呪術的な意味もあったそうなんです!
日本でも縫い目には呪力が宿る、という考えがあったようで、大人の着物の縫い目よりも少ない子供の着物には「背守り」といわれる刺繍をして悪いものがよりつかないように、とお母さんたちは縫い付けていたんだって。
なんと刺繍にもお守り的な役割りがあっただなんて。。!!
お守りみたいになるといい、と思って制作してきていましたが、本当にお守りとしての役割りが刺繍にもあったのだということを知り、いやこれはなに?とマスダ、ワナワナしています。
個展「星と虹が出会う場所。」の作品でも
今度9月に開催させていただく個展の作品を今制作しているのですが、今回の作品はなぜか十字架的なモチーフが多いのです。
十字架といえば、キリスト教が思い浮かびますよね。
マスダ、キリスト教徒でもなんでもないのになんでこれが出てくるんだろう。。と始め少し戸惑ったのですが、出てくるものは出していこうと思い、描いて刺繍もしていくとなんだかもっとたくさん作りたくなってきて、どんどん十字架作品が増えてきました。
うーーーーん、なんで?
また疑問に思い、十字架についてもまたちょっと調べてみました。
キリスト教のシンボル的なイメージが強い十字架。
キリストの復活から
救いの象徴・命の源・永遠の希望・愛
などの意味があるようで、キリスト教徒である証として身につけたり、お守りとして持ち歩くクリスチャンもいるそうです。
でも、起源は旧石器時代にまでさかのぼり、この十字は土・水・火・風の4元素を表しているそう。
天と地の交流の象徴で、生きる力の象徴でもあるようです。
身につける人に神秘の力を与え、災いから身を守ってくれると言われています。
ここでも、「お守り」要素が満載。。!
こうなってくるとマスダは、みんなのお守り的な作品を生み出していく係なんじゃないかと思ってしまいます。
人はみんなそれぞれに役目みたいなものがあると思っているんですが、それは競い合ったり、奪い合ったりするものでもなくて。。その人がその人らしく生き生きと暮らしていくその人だけの道、というのかな。
それは誰ともかぶらないし、一番になったからすごい!とか、めっちゃ稼いでるからすごい!とかっていうものでもないんです。
他人からの視点じゃなく、自分自身の視点で見て、自分が一番自分を好きでいられる気持ちいい道。
マスダにとってのそれは、これなんじゃないかって信じて進んでみますね。