34歳からの画家としての道。

小さい頃から絵を描いたり、作ることが好きで

「絵を描くお仕事をしていきたいなぁ。。」

と小学生くらいから思っていたのですが、基本的にぐうたらなマスダが本格的に絵の活動を開始するのは30歳も過ぎて34歳から。

 

なぜそんな歳から始めたかと言いますと、33歳の時にとても大きな出来事があったからなのです。

 

▼初めての個展。

 

 

30代半ばから画家活動を始めたきっかけ。

他の記事に書いたりはしているんですけど、マスダはとてつもなく大切な人を亡くして、この道に進みました。

この道に進んでいけばいいんだなっていうふうに自然となっていきましたし、この道に行かないともう後悔すると思いました。

悲しかったことはここではあまり書きませんが、ぐうたらでテキトーだったマスダにとって人生の転機と言っていいくらいの出来事で今までの生き方を改めさせられました。

大切なことは失ってから気付くものと言いますが、本当にその通りでこの出来事からいろいろなことに気付かされ、「後悔する生き方はしない。」と決心し画家活動を始めます。

子供が動かなくなった日。そこからの気付きと覚悟。※追記あり

2018年3月10日

 

 

とにかく活動していることを伝えてみた。

活動していくことと決めた訳なんですけれども、今までずっとマスダはアパレルの販売員をやっていたのです。

なので、まったく絵に関係する人とのつながりがゼロ。

自分を売り込んでいく、営業するということも小心者ですから出来るわけがありません。

。。そんなマスダがやったことは。。

 

SNSやブログなどで絵を載せ、活動しています!ととにかく発信し続けることでした。
自信があるなし、上手い下手とか関係なく、とにかく何も考えないで(本当に考えてなかった気がする)絵を見せ続けること。

そうしたら何かしらお声がけしてくださるところがあるのではないかと思います。

 

マスダはとても運良く、活動始めからお声がけいただき出展したら次の展示へつながる。。ということが続いたので本当にいろいろな経験をさせていただきました。

企画ギャラリーさんでの展示、海外での展示、ライブペイントなんかもその当時描いたこともない150号という大きなキャンバスに描かせていただく機会をいただいたり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

▼150号キャンバスに描かせてもらったライブペイント。ちゃんとライブペイント料もいただいて、めちゃ嬉しかった。

▼企画ギャラリーさんでの展示。他の出展されている作家さんたちの技術が凄すぎて、マスダビビる。

 

▼以前やっていた村上隆主催のGEISAIに初めて出展したときに、名古屋の企画ギャラリーさんにお声がけいただき、個展をさせていただくも、現代アートってキレイに上手に描かなければいけないんじゃないかと思い込んでしまい、今までとまったくテイストの変わってしまった作品を発表するバカなマスダでした。

 

▼海外のアートフェアなどにも作品を出展させていただきました。

 

いろいろな経験をさせていただきつつ、活動を始めたばかりのマスダは迷走し始めます。
他の作家さんたちはちゃんと美大に行っていたり、しっかりとした技術を持っていたりで、30過ぎてぽよ〜んと活動を始めたマスダは自分の作り出すものに自信が全く持てなかったですし、技術もないのになんかキレイにまとめ上げようとし始めたのです。

俗にいう美大コンプレックスっていうやつに長いこと悩まされました。

 

今考えると、本当にバカだなぁと思いますが、だんだん描くのも楽しくなくなってきてしまいつらい時期もありました。

でも、だんだんと美大に行かなかったものの強みみたいなものも感じるようになって来て、少しずつ美大コンプレックスも薄れていったので今は一安心です。

 

 

子育てでいったんお休みする。

そんな中、活動を始めて2年くらいの時です。

マスダのおなかの中に子供を授かることになりました。。!

この時は本当に嬉しくて、そして妊娠中はだんだんとおなかの中の子供に自然と集中していくようで、

「展示なんてどうだっていいさ。。」

という気持ちになってしまっていました。
なので、活動ペースもかなりのんびりペースとなり本格的に活動を再開したのは子供が幼稚園へ通うようになってからとなりました。

 

 

活動再開と画家として食べていくために考えたこと。

子供が幼稚園に行くようになり、活動を再開し展示もいろいろとさせていただきました。

ただ、収入はずっと安定せずにいました。
展示をしたとしても作品が売れなければ収入にはなりませんし、絵具やキャンバスを買うことも出来ません。

どうしたらいいんだろう。どうしたら画家になれるんだろう。

ずっとそう思っていたのですが、あるときこう思い立ちました。
どうやったら画家になれるんだろう、と考えるのではなくて

「私は画家だ。んじゃ来月画家としての収入を得るにはどうしようか。」

と考えを変えてみたのです。

 

そうしたら、なんということでしょう*

考えを変えてみると行動も変わっていくようで、そう考えを変えた時から不思議と収入がゼロという月はなくなったのです。
めっちゃくちゃ稼いでいます!ということは正直ありませんが、活動していくのに困らないくらいの収入になっていきました。

考え方ってとても大事と気付かされたことでもありました。

 

 

自分の道を決めるのは自分次第。

画家の道を生きていく、と遅いながらも決めただがむしゃらに進みましたが、

あきらめるのもあきらめないのも結局は自分次第で、誰かにやめちゃいなよって言われてやめるのを決めるのも自分だし、何と言われてもやめないって決めるのもぜ〜んぶ結局自分自身。

マスダも30過ぎてから画家活動始めますって、こいつヤバくね?って思っている人がいるかもしれないし、なんでこんなやつがやってんだろ?って思う人もいるかもしれない。

 

でもそんなのマスダにとってはどーでもいいこと。

マスダの人生はマスダのもので、マスダ自身がこう生きたいって決めて生きてきてるし、これからもマスダが生きたいように生きていく。

誰に何と言われようと「絵を描いて生きていく。」ことは絶対に一生やっていきます。
そして、絵や絵の活動で人の役に立てたらっていうのも実は思っているところでもあります。

 

▼コンペに3回チャレンジして、3回目にしてついに最優秀賞をいただいた作品。
タイトル「その声はほんとう?」

 

画家活動の新しい道。

今までただがむしゃらにここじゃないと食べていけないだろう、と勝手に決めて現代アートの世界で10年ほど活動していましたが、自分が進みたい場所はここではないんじゃないだろうか。。と疑問を持ちつつ進んでいました。

「絵を描いて生きていく」にもいろいろな方法、世界があるのに、マスダは現代アートという世界じゃないと生きていけないと、なぜか決めつけていたのです。

 

今はそこだけじゃないと気付かせてもらうきっかけとなった人との出会いなどがあって、こうやってブログを始めたり、手や指で自由に絵を描いていくフィンガーペイント教室・ワークショップを経験させていただく機会もありました。

まだまだ新しい道の途中ですが、疑問を持ちながら進む世界ではなく、自分を信じて自分だけの道を進んでいこうと思うのです。

増田智己

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ABOUTこの記事をかいた人

刺繍入り画家 / フィンガーペイントアートクラス認定インストラクター

元アパレル販売員が34歳から画家活動開始。 描く縫う編むことで絵やぬいぐるみ制作しています。 もっと身近にアートを楽しむ、をテーマに活動中。 子供の絵・アウトサイダーアートが好き。▶︎▶︎詳しいプロフィールはこちら