子供って生まれてくる前の記憶やお腹の中にいたときの記憶があり、覚えているということを聞いた事がありませんか?
胎内記憶というらしいです。
マスダはなんとなくそんな事を聞いた事があったので、愛娘ニコが生まれておしゃべりするようになってから、ちょいちょい
「どうしてママとパパの所に生まれて来たの?」
とか
「おなかの中にいたときってどうだった?」
と、聞いてみたりしていました。
胎内記憶
2、3歳くらいのときだったと思うのですが、その時は
「う〜〜〜ん。。。わかんない!」
と返事されるだけだったので、うちの娘っコは覚えてないかぁ。。と残念に思っていたのです。
。。。が!
5歳くらいのときだったでしょうか。
特におなかの中にいたときの事を聞いたわけでもなく、なんか普通の話をしていたときに急に
「ママが悲しそうだったから、ママを元気にするために生まれてきたんだよ。」
と言い出したのです。
マスダはめちゃくちゃびっくりして、
「ママを元気にするために生まれてきたの?」
と聞くと
「うん。」
というではありませんか。。!
え、マジか!ニコさんよ!
つーか、それいつの記憶?え、演じてんの?ナゾ!
頭がけっこうパニックになりましたが、それと同時に心がじわーんと温かくなったのです。
胎内記憶から気付かされたこと
マスダはそれまでニコが生まれる前に亡くした子供とのつながりをずっと思って、それを絵に表現していました。
亡くしてすぐの頃は、悲しみは出すまいと思っていましたが出てしまっていたようで絵を観た方からは「かわいいけど、なんか怖い。」とよく言われていました。
ずっと、今はもういない、亡くしてしまった子供のことばかり思って描いていたのです。
でも、ニコにそう言われ
「あ、マスダとのすごく大切なつながりを持つ人はここにもいたんだ。いや、ここだけじゃない。まわりにこんなにいっぱいいる。。!」
とすごく実感したのです。
そこからは死んでしまった人、見えない存在ばかりではなく、今共に生きている人とのつながりも感じながら絵を描くようになりました。
もしかしたら、ニコには亡くなったお姉ちゃんのことは話していましたし、そういうのを感じて言っただけで記憶になんてまったくなかったのかもしれませんが、マスダにとってはとても大きな出来事で、そしてとても大切なことに気付かされた言葉でした。
ぶっちゃけ子供を産む前は子供に全然興味はありませんでしたし、そんなに好きでもありませんでした。
かわいい子はかわいいけどね。。くらいな感じです。
でも子供を産んだことによって、今までになかった自分が生まれてきたり、今までに出会わなかった人たちと出会ったり、本当に今までとは別の「新たな世界」をたくさん見せてくれます。
そうすることで、自分自身も広がっていくのを感じるのです。
それまで全然興味のなかった「子供」という存在の偉大さに感謝するばかりのマスダでした*
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