この記事は自分自身のため、そして必要な人に届けばいいと思って書いたものです。
はじめにこちらをお読みいただいてから読み進めていただけると幸いです。
以前の記事はこちらです。
そうして子供の死をきっかけに私は絵の活動を始めました。
今まで自分で勝手に子供がいるから出来ない、と変な理由をつけていつまでたっても絵を描くことと向き合わず、逃げてばかりいた私に覚悟を決めさせてくれたのかもしれません。
一緒に生きたこと、亡くしたことで気付かされたこと。
子供と一緒に過ごした時間は2年数ヶ月と短い期間でしたが、こんなに人とずっと一緒にいたことはありませんでしたし、たくさんのことに気付いた期間でもありました。
それまではアパレル販売員をずっとしていたので、物欲と共に生きていましたし自分のことしか考えていない自分がいましたが、子供と過ごすことで新たな自分が生まれていくことに気付きました。
こんな自分もいるんだという感覚。
また、今まで全然見えていなかった(忘れてしまっていた)すぐ側にいる動物たちや植物たちの存在。
自分のことばっかり考えていた私ですが、すぐそばにこんなに多くのものたちが生きていたんだということ。
自分の世界が広がっていくのを感じることが出来ました。
亡くしてからは悲しみがやはり長く続きましたが、今まで気付いていなかったとても大切なこと。
幸せは本当に自分のすぐそばにあったんだということ。
朝起きて「おはよう。」と言える人がいること。
一緒にご飯を食べること。
おしゃべりすること。喧嘩すること。
みんなで暮らすおうちがあること。
一緒にお風呂に入れること。
まぶしい太陽を感じられること。
風を感じられること。
そして今日もみんなが元気に生きていられるということ。
そんな当たり前と思って何にも感じていなかったことが、本当はとても幸せなことだったと気付くのです。
大切な人を失って気付かされたことは、それからの私の人生を大きく変えるものとなりました。
その人だけの生きる道。
亡くしたことで気付いたことというか、決心したこともあります。それは
「自分が死ぬときに、後悔して死ぬような生き方はしない。」
ということ。
あれをやっておけば良かった。。こうしておけば良かった。。と後悔して死ぬようなことは絶対にしない。
死んだら亡くした子供に会える、と思っていますが、そのときに恥ずかしくない自分で会いたいと思っています。
その為には本当に自分が進みたい道を行かないとダメだと思ったこと、そして自然と絵を描いていけばいいんだと思えるようなことがあったことから私は画家の道を進む決心をしました。
どうなっていくのかは今でもわかりませんが、絵を描いていくことや伝えていく事で人の役に立って生きていければ、
そして誰かのお守りのようだったり、その作品を観たときに心が少しでも元気になってもらえるような作品を作り続けて行ければ、後悔することはないと思うのでそうやって生きていこうと思っています。
人はきっとそれぞれその人だけの進むべき道があって、その道は誰ともかぶることはなく、争って奪い合うようなものでもなくて、ひとりひとりのその人の本当の道があると思っています。
地位や名誉やお金とかそういうことではありません。
それを基準に考えるのではなく、自分自身が本当にやりたいこと、それをやることで自分自身の心が満たされること、そういう部分を大切にして行けば、その満たされたものがみんなに自然と伝わり広がって行くのではないかと思います。
私もまだまだな部分もたくさんありますが、そのまだまだな部分も含めた自分を認めてあげながらこれからも進んで行こうと思っています。
そして、これが同じように大切な人を亡くされた方の何かになることがあれば幸いです。
▼こちらの記事は私自身が子供の死を経験して、助けてもらった事、前向きになれた本などを紹介させていただいています。