すぐそばにいたアールブリュット作家・自閉症の小学生Keiちゃんとママの愛。

マスダの作品とグッズを置いてもらっているKoumaさんというカフェが千葉県柏市にあるんですが、先日そこへ作品の入れ替えに行ったときのこと。

Koumaさんでは現在40名以上の作家さんたちの作品たちが置かれているのですが、マスダ気付いたことがありました。マスダの作品の隣に自閉症の小学生Keiちゃんの作品があることを。。!

 

こ、これはマスダの好きなアールブリュット(アウトサイダーアート)やないかい!

つか、けっこう前から隣に飾らせてもらってたやないかい!
マスダ、一生の不覚。←おおげさ

こんなに近くにいただなんて。。!

というわけで、マスダの娘っこニコと同い年のKeiちゃんのこと、書いてみたいと思います。

 

 

自閉症って?

自閉症っていう言葉は聞いたことがあるし、マスダはなんとなくコミュニケーションが上手くとれない人、というおおざっぱなイメージしかありませんでしたが、実際自閉症ってどういう人のことをいうんだろう?

ちょっと調べてみました。

自閉症とは

自閉症スペクトラム障害とは、通常、発達の早期に発症する先天的な脳の機能障がいです。視線が合わなかったり、1人遊びが多く、特定の物に強いこだわりが見られたり、コミュニケーションを目的とした言葉が出ないなどといった行動特徴から明らかになります。

その障がい名から、「心の病気」という誤った印象をもたれがちですが、自閉症は心の病気ではありません。

先天的な脳の中枢神経の機能障がいであり、自分を取り巻く様々な物事や状況が、定型発達者と呼ばれる人たちと同じようには脳に伝わらないために、 結果として対人関係の問題やコミュニケーションの困難さ、特定の物事へのこだわりを呈するという障がいです。

ADDSより引用

 

ふんふん、脳の機能障害によるものなんだね。

 

 

Keiちゃんは1歳の頃からたくさん絵を描いてきたそうなんだけど、1歳半検診のときに言葉の遅れを指摘されて、2歳で重度自閉症の診断を受けたんだって。
それで、Keiちゃんのサイトを見せてもらうと

作品が多くの人の目に触れ、自閉症の理解が深まることを願っています

Keiちゃんのお部屋より引用

 

とあったので、マスダは「きっと多くの危険なことや不安なんかがあって、そういう家族にしかわからない思いをいろんな人に知ってもらいたいと思っているのかもしれない。」と勝手に想像し、この記事を書くにあたっていろいろと聞いてみようと思い、Keiちゃんのママに連絡をしてみたのです。

 

 

伝えたい本当の思い。

Keiちゃんのママは会ったこともないマスダからのメッセージに丁寧に答えて下さり、いろいろと教えてくださいました。
もちろん大変なこともたくさんあるそうです。

Keiちゃん自身に「危険」という概念がないため、成長しても赤ちゃんを育てているような危うさがあること。
身体はどんどん大きくなり、身体能力は人並み以上でも多動(じっとしていられず、絶えず動き回る状態)がひどいときは、体力的にも大変だったことなどなど。

 

でも、本当に伝えたいことはそこではないようです。
そういった「大変さ」の部分だけしかマスダは見ていなかった、というか勝手に勘違いしてその部分を伝えたいんじゃないかと思っていたのですが、本当に伝えたい部分は

「自閉症の子供(障がいがある子供)も、普通の子供と同じようにとてもかわいいということ。」

 

マスダはこのメッセージを見たとき、とてつもない勘違いをしていたことに気付きました。
自閉症の子供=大変、危険みたいなイメージしか考えていなかったマスダですが、自閉症の子供も普通の子供も同じ子供、かわいい子供だってこと。

そんな当たり前のことをすっかり忘れ、一部分の視点からしか見ていなかった自分がなんだか恥ずかしくなりました。

 

 

絶対にかなわないパワーを持つ人。

でもマスダは自閉症など障害を持った人たちをサポートしていくまわりの人たちは大変なんだろうなとは思うのですが、障害を持った人たちが普通の人たちよりも「劣っている」とは思いません。

むしろそういう人たちの方が抜きん出た才能を持っていると思っています。

「普通に生活する」という部分ではサポートが必要なこともあるかと思いますが、それは他の部分で驚異的なパワーを出すからであって、普通のひととなんら変わりない、というか普通の人より絶対的な魅力とパワーを持っているからなんじゃないかと思うんです。

五体満足の平々凡々な普通の人には太刀打ち出来ない、もう絶対にかなわないものを持っているのです。

 

マスダはアウトサイダーアーティストたちの作品や子供たちの絵を見ていつも思います。

もう絶対にかなわないって。

この圧倒的なパワーにひれ伏すしかない。
普通の人間マスダは指をくわえて、うらやましそうにその作品の前に立つしかないのです。

 

それだけひとつのものに、ただただ真っすぐにパワーを注ぎ込んで出していくんだから、「普通に生活する」っていう部分が人よりちょっと出来なくたっていいじゃん。
そんな風に思ってしまいます。

サポートする方は大変なんだよ!って怒られるかもしれませんが、でもやっぱりそうやって思ってしまう。

 

そして、以前記事にも書きましたが、

え、それっていつの記憶?子供の記憶に関するちょっと不思議なお話。

2018年5月8日

子供は親を選んで生まれてくるってマスダは信じています。
このママだったら大丈夫!って選ばれて、子供たちは今そこにいるんだと思います。

 

Keiちゃんのママは自閉症のことをもっと多くの人に理解してもらいたいという思いのもと、グッズをたくさん作られていて障がいバッチなんかも作られています。千葉県柏市のKoumaさんにも置いていますし、他の雑貨屋さんなどにも置いているようです。

 

サイトもありますし、インスタグラムなんかでもKeiちゃんの作品を見ることが出来ますのでKeiちゃんの心の世界、ちょっと覗いてみてくださいね。
Keiちゃんママのブログもありほっこりしたり、涙したり、とてつもない大変さもありつつもKeiちゃんへの愛をものすごく感じられるブログです。

 

マスダはぜひKeiちゃんの原画を見てみたいです。
その人の手から生み出された作品には、その人のすごいパワーが宿っていると思うから。

印刷物では出せないパワーだと思っています。

 

んでもってKeiちゃん、めちゃめちゃイケメンやないかい!
いつかKeiちゃんにも会えるといいなと願っていようと思います*

 

マスダ トモミ
Keiちゃんの将来が楽しみや。。Keiちゃんママもありがとうございました!では*

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

ABOUTこの記事をかいた人

刺繍入り画家 / フィンガーペイントアートクラス認定インストラクター

元アパレル販売員が34歳から画家活動開始。 描く縫う編むことで絵やぬいぐるみ制作しています。 もっと身近にアートを楽しむ、をテーマに活動中。 子供の絵・アウトサイダーアートが好き。▶︎▶︎詳しいプロフィールはこちら